『読書のいずみ』178号(2024.新学期号)ブックフェア

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『読書のいずみ』編集部のおすすめ

『読書のいずみ』178号(2024.新学期号)で紹介された作品をピックアップしました。

八月の御所グラウンド

万城目学

八月の御所グラウンド

文藝春秋 / 1,760円(本体1,600円+税)

ISBN : 9784163917320

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絶望的な方向音痴の女子高生・坂東は、駅伝の全国大会で急遽、京都の街を駆けることに。夏休みの予定を失った大学生・朽木は、早朝から御所グラウンドで野球を始める。生者と死者の邂逅を描く2つの短編。
※「座・対談」のインタビューで、話題の中心になった作品です。
■コメント:京都大学 齊藤ゆずか

鹿男あをによし

万城目学

鹿男あをによし

幻冬舎文庫 / 825円(本体750円+税)

ISBN : 9784344414662

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奈良の女子高教師である主人公に、ある日突然話しかけてきたのは、鹿だった! 「神無月」である10月を舞台に繰り広げられるファンタジー。奈良の古都としての魅力が、物語からあふれ出してきます。
■コメント:京都大学 齊藤ゆずか

プリンセス・トヨトミ

万城目学

プリンセス・トヨトミ

文春文庫 / 869円(本体790円+税)

ISBN : 9784167788025

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東京の会計検査院から、大阪に調査にやってきた3人が目にすることになったのは、大阪が守ってきた大きな秘密だった。万城目さんの大阪への愛が、壮大な発想の物語を温かみのあるものにしています。
■コメント:京都大学 齊藤ゆずか

かのこちゃんとマドレーヌ夫人

万城目学

かのこちゃんとマドレーヌ夫人

角川文庫 / 748円(本体680円+税)

ISBN : 9784041006870

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小学1年生のかのこちゃんと、猫のマドレーヌ夫人。マドレーヌ夫人と、かのこちゃんの家の柴犬・玄三郎とのやりとりがとても好きでした。子どもの頃の温かい記憶がよみがえってくる1冊。
■コメント:京都大学 齊藤ゆずか

八秒で跳べ

坪田侑也

八秒で跳べ

文藝春秋 / 1,870円(本体1,700円+税)

ISBN:9784101035413

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大会前に足を怪我したバレー部の景、新人賞受賞後思うように漫画が描けない綾。悩みもがきながらも、自分の熱中することに向き合う高校生たちの姿に、胸が熱くなる。タイトルの「八秒」の意味が、最後にわかる。
■コメント:慶應義塾大学 手賀梨々子

ハイファに戻って/太陽の男たち

ガッサーン・カナファーニー
<黒田寿郎/奴田原睦明=訳>

ハイファに戻って/太陽の男たち

河出文庫 / 968円(本体880円+税)

ISBN : 9784309464466

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パレスチナの解放を願いながら小説を執筆し、暗殺された作家の、ペンの力を感じる短編集。「太陽の男たち」ではタンクに隠れて密出国しようとする男たちを描く。最後のセリフが、こだまするように心から離れない。
■コメント:京都大学 齊藤ゆずか

パレスチナに生まれて

ナージー・アル・アリー
<露木美奈子=訳、藤田進=監修>

パレスチナに生まれて

いそっぷ社 /
1,760円(本体1,600円+税)

ISBN : 9784900963481

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パレスチナ難民であった風刺漫画家の作品集。貧しいパレスチナ人のシンボルとして描いた少年「ハンダラ」に占領の風景を見つめさせた。印象的な絵は、ハンダラを愛するパレスチナ人の思いに迫る手がかりとなる。
■コメント:京都大学 齊藤ゆずか

図書室の海

恩田陸

図書室の海

新潮文庫 / 649円(本体590円+税)

ISBN : 9784101234168

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夜明けのすべて

瀬尾まいこ

夜明けのすべて

文春文庫 / 803円(本体730円+税)

ISBN : 9784167920920

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たゆたえども沈まず

原田マハ

たゆたえども沈まず

幻冬舎文庫 / 825円(本体750円+税)

ISBN : 9784344429727

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冒頭から凄まじい。映画に入り込んだよう。オーヴェール=シュル=オワーズの風景を知らなくてもはっきり網膜に映るし、風の音さえ聞こえます。
原田さんの『星月夜』の解釈は、「なるほど!」と手を打ってしまいます。
■コメント:京都大学大学院 徳岡柚月

魯肉飯のさえずり

温又柔

魯肉飯のさえずり

中公文庫 / 946円(本体860円+税)

ISBN : 9784122074002

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3回生の夏に読んで、台湾の歴史についてレポートを書こう、と思うきっかけに。台湾と日本の間で生きる主人公
と、いつのまにか一緒に「普通」に直面する息苦しさや、自分のよりどころに出会ったときの温かさを感じられま
す。
■コメント:京都大学 齊藤ゆずか

 
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 『読書のいずみ』178号 (2024.新学期号)

冊子は全国の大学生協で配布中です。
「座・対談」「あの頃の本たち」、その他特集や連載など、
読書にまつわる記事が満載です。
新学期号は、作家で今年第170回直木賞を受賞された万城目学さんが「座・対談」に登場!




 
 

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