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小説より「嘘でしょ!」な中学受験実録ルポ
第一志望に合格できる子は3割といわれる中学受験。親子で合格を目指して挑んだ道のりを振り返ったとき、令和の母たちが語る中学受験とは?
教育ジャーナリストおおたとしまさが、子どもの中学受験を終えたばかりの6名の母たちとの対話を通して向き合うのは、終了後の後悔や「たられば」。
「子どもをあんなに追い詰めなきゃ良かった」
「もっと肩の力を抜いていれば」
「併願校を変えていれば」
「子どもの涙を見たくなかった」…
親なら誰もが抱く焦り、恐れ、不安との向き合い方。一生で最も長い数日間の心構え。納得がいく結末に必要なエピローグの描き方。
視野が狭くなりがちな中学受験の渦中、終了組の涙と笑顔から学べるものが多くある。
第1章 過呼吸
第2章 オセロ
第3章 飴玉
第4章 箱入り娘
第5章 三〇万円
第6章 他人事
【編集担当からのおすすめ情報】
メンタルコーチと契約してパフォーマンスを爆上げした母や、受験データアナリストを招聘した母など、インパクトのあるエピソードの連続ですが、令和の中学受験生を支える母たちのリアルな葛藤が余すところなく本音で綴られています。
そんな現代の厳しい受験を、清く激しく乗り越える母たちのことを、著者のおおたとしまさ氏は「孟母」と表現します。
偉大な思想家・孟子を育てた母親になぞらえ、わが子のために労を惜しまない賢母のことです。
書籍のおわりでは、中学受験を経験して数年経った保護者の方々に、改めて中学受験を振り返っていまどう思うか、お話を聞いています。
著者は「エピローグ」を書ききるまでが中学受験の親の大切な役割だといいます。満足・不満足のどちらの結果でも、親子で挑んだ中学受験を納得のいく結末にするための準備として、あるいは中学受験終了後の傷ついた気持ちの癒しとしても、本書をぜひ読んでいただきたいです。
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