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筆者は,1973 年~2010 年までの38 年間,石油産業の調査・分析に従事し、良き同僚と,知己に恵まれた.石油問題は,OPEC 情勢,中東情勢,海事産業,オイルマネーの運用を通じた国際金融問題,エネルギー政策,地球環境問題等々,様々なテーマに発展する契機を含んでいるため,先入観なしで対象に向かうことを心掛けていれば,飽きることがない面白いテーマであると思います.
筆者の問題意識の中心は,「あり得べき石油の価格と価値」の見極めと「石油の正しい使い方」にあるので,本書は第1章「石油の価格と価値」で始まり,第10章「石油のノーブル・ユース」で終わるという構成です。また、あとがきには,原油タンカーの乗船時の感想を付け加えました.
石油価格は第二次世界大戦後,バレルあたり約2 ドルから2008 年には147 ドルまで大きく変動しました.需給環境や政治情勢等の影響で,時に高騰,時に下落しましたが,石油の価値の評価はこの間どのように変わったのでしょうか.また,地球温暖化対策への取り組みが人類にとって喫緊の課題となっている今日,人類は石油とどのような付き合いをすべきなのでしょうか.
国際社会の中で,それぞれの国家間の利害調整という観点からは,化石燃料であれ,再生可能エネルギーであれ,それぞれが持てる資源を最大限有効に活用することを認め合うことが重要であると筆者は考えます。
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