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村上春樹と小説論を語り合い、美空ひばりと「才能」について話し、ミック・ジャガーとはロック談義に花を咲かせる――。五木寛之の1970年代以降の対談・鼎談から、14篇を選りすぐり収録。
最近読んだ本、人生で一番最初の記憶について、初めて手に入れた「自分のクルマ」の思い出……何気ない会話から、時代を駆け抜けたスターたちの人生のドラマが浮かび上がる。
五木寛之にとって「対談」とは――。
「私にとって「対談」は仕事ではない。いや、仕事ではあるが、そこには仕事をこえた大切なものがある。
それは言葉で人と語るということだ。言葉だけではない。表情や、動作や、発声などのすべてが言葉以上のものを物語るのである。
作家として自立して以来、私は対談の機会があれば一度もそれを拒むことがなかった。
対談の場は、私にとって学校のようなものだった。おおげさに言えば、私は対談を通じて作家になった、という感じさえする」(本書「まえがき」より抜粋)
【収録対談・鼎談一覧】
モハメド・アリ「余は如何にしてボクサーとなりしか」
村上春樹「言の世界と葉の世界」
美空ひばり「よろこびの歌、かなしみの歌」
長嶋茂雄「直感とは単なる閃きではない」
ミック・ジャガー「ぼくはル・カレが好き」
キース・リチャーズ「男と女のあいだには」
唐十郎、赤塚不二夫「やぶにらみ知的生活」
篠山紀信「“大衆性”こそ写真の生命」
山田詠美「女の感覚、男の感覚」
坂本龍一「終わりの季節に」
瀬戸内寂聴「京都、そして愛と死」
福山雅治「クルマ・音楽・他力」
太地喜和子「男殺し役者地獄」
埴谷雄高「不合理ゆえに吾信ず」
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