本書は、子どもを「人」として尊重する専門職である保育者の在り方について理解を深められるようにデザインされました。
具体的には、「保育者論」を14の章に分けて以下のように解説しています。第1~4章では、最新の法令や制度による保育者の位置づけについて学ぶことができます。また、第5~7章では、保育環境や遊び・子どもの権利保障など、具体的な実践場面で求められる保育者の役割について理解を深めることができます。第8~10章では、カリキュラムや家庭との連携、多様な子どもを包括した保育など、具体的な保育者の職務内容を多角的に学ぶことができます。最後に、第11~14章では、国際的な保育・幼児教育の現状や、保育者の協働、保育者のキャリア発達や専門性など、大局的な視座から現代の保育者の在り様を学ぶことができます。
その他、保育士や幼稚園教諭としての勤務経験がある執筆者も多く、情景が浮かびやすい事例を通して保育のアクチュアリティを味わえることも、本書の魅力となっています。実践現場に根差した保育者の在り様について、読者の方々が考えを深められると同時に、実習等で同じような場面に出会った際の道標になることが期待できるように構成されています。
加えて、2018 年改正の保育士養成課程に示された「保育者論」の各目標と、2018年の教職課程再課程認定における教職課程コアカリキュラム対応表に示された「教職の意義及び教員の役割・職務内容」の各到達目標を達成できるよう構成されています。保育士資格及び幼稚園教諭免許の両方の取得に必要な科目として「保育者論」を設置してある養成校においても、双方を網羅できるようになっています。
保育士資格及び幼稚園教諭免許の取得を目指す読者の方々へ,是非お薦めしたい初学者用のテキストとなっています。
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