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勿径寺に預けられた御落胤の白菊丸は、数えで12歳。寺稚児として修行を始めてすぐ、寺に封じられていた物の怪「たまずさ」に妙に気に入られてしまう。以来、他の稚児たちとともに様々な怪異に巻き込まれるように。そんな中、定心和尚に加持祈禱の依頼が舞い込んだ。近くの村の評判の悪い地主が奇病に罹り医師にも見放され、定心を頼ってきたのだ。だが奇病はただの病ではなく、呪いによるものだった。その呪いには、呪詛を請け負う禍信居士と名乗る男がかかわっているのだが……?
・第一話 蠟月の花
・第二話 土地の神
・第三話 呪詛請負人
・第四話 桜下の稚児舞
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