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「手割り」という技術を皆さまご存知でしょうか。
なんだか難しそうで謎めいたもの、そんな印象だと思います。
手割りは「石の効率」という観点から、理論的に囲碁の良し悪しを判断できる形勢判断法です。
具体的には、出来上がった局面図から不要な石を取ったり、手順を変えて考えます。
その最大のメリットは、今まで経験したことのない未知のワカレを解明できる点です。
例えば序盤で定石外れの戦いが勃発し、見たことのないワカレが出現したとします。
まだ地合いを計算する段階ではないので、目算という感じではありません。
そんな時に手割りの出番です。
出来上がった形を似た定石形と比較したり、双方同数の石を取り除くことで、優劣を判断できます。
手割りは簡単な作業ではありませんが、覚えてしまえば確実に碁盤を見る視野が広がります。
ぜひ本書で高次元の思考を身につけてください。
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