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「修繕積立金を引き上げざるを得ない」。
そんなマンションが増えています。
居住者から毎月徴収され、積み立てられている修繕積立金を引き上げざるを得ない建物が急増しているのです。
なぜでしょう?
元々の修繕積立金が安すぎることも理由の一つかもしれません。しかし、「修繕積立金を引き上げざるを得ない」ことの最も大きな原因は、「大規模修繕工事の工事価格が高騰している」ところにあるのです。
毎月の修繕積立金の値上げは、物価上昇の影響を受けている家計をさらに直撃するだけでなく、建物の資産価値を下げる要因の一つに数えられることもあります。投資マンションの場合、実質利回りは大きく下がることになるでしょう。
修繕積立金の値上げは、マンションの所有者にとって何のメリットもないのです。
そのようなデメリットしかない「修繕積立金の値上げ」に対して、マンションの所有者は、黙って耐えて甘受する以外に選択肢はないのでしょうか?
この疑問にお答えすることが本書のテーマです。
私が大規模修繕工事の業界に関わるようになったのは1997 年。それから30年近くの間、「1戸あたり100 万円」の大規模修繕工事を目標とするお手伝いをしてきました。
2018年に出版した『大規模修繕工事を必ず成功させる本』(幻冬舎)は、業界で最も多く読まれる本の一つに数えられるようになり、たくさんの管理組合様とともに、修繕に関する様々な問題を解決してきました。
引退した現在でも管理組合様からのご相談や、品質管理のセカンドオピニオン、現場監督の育成などを通して、大規模修繕工事に関する様々な問題に向き合っています。
本書では、これらの経験を活かし、「大規模修繕工事の価格を抑える方法」、ひいては「修繕積立金の値上げを最小限にする方法」について詳述したいと思います。
また、引退したからこそ発言できる、業界のタブーにも切り込んでみたいと思います。
本書がマンションを所有するすべてのみなさまにとって有意義なものとなれば幸いです。
────本書「はじめに」より
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