「ムラの戸籍簿」とは、郷・村=「ムラ」の初見年代とその史料を収載したデータベースである。
2009年4月に「ムラの戸籍簿」研究会が発足し、データベースの作成・公開、および、その作業を通じて列島社会に展開した「ムラ」の全体像を把握し地域的特質を解明すること、の二点を柱に、現在まで活動を続けている。
発足以来15年間の活動により、「ムラの戸籍簿」は、整理中のものを含めると、全体の三分の二に相当する国の郷・村初出状況を見通し得る段階に達しつつある。
本書では、「ムラの戸籍簿」研究会の研究成果を踏まえ、25人の執筆者が、ムラの盛衰の歴史を、列島社会における様々な地域の特質に照らし明らかにする。
■執筆者■
刊行に寄せて(大山喬平)
序(三枝暁子・服部光真)
第Ⅰ部 「ムラの戸籍簿」の課題
服部光真/吉永隆記
第Ⅱ部 郷と村の地域論
大欠哲・門井慶介・三枝暁子/井戸裕貴/貝塚啓希/吉竹智加/杉江綾乃/松井直人/村上絢一/荒木舜平/花田卓司
第Ⅲ部 郷と村の史料論
駒井匠/木村茂光/伊藤哲平/吉永隆記/西田友広/花田卓司/松井直人/貝塚啓希/川端泰幸/服部光真
第Ⅳ部 「ムラの戸籍簿」を広げる
鎌倉佐保/海老澤衷/春田直紀/上川通夫/三枝暁子/佐藤亜聖/榎原雅治/牧原成征
結(三枝暁子)
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