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フルートの名曲として知られる<バッハのシチリアーノ>(「フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ 変ホ長調」BWV1031の第2楽章)ははたしてバッハの真作なのか? 長年論争が続いていたこの問題に、著者はひとつの明確な答えを出す。バッハの作曲様式のみならず、当時の音楽事情、フルートの構造や歴史、絵画の真贋問題までも取り上げて真実に迫っていく過程は、まるで推理小説の謎解きを見ているかのよう。「バッハらしさとは何か」を明らかにし、フルートの魅力そのものにも迫った、知的好奇心あふれるスリリングな音楽書。
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