本書はバイナリ解析の初心者でも苦労なく読めるよう、基本的な事柄から丁寧に解説するように配慮されていますが、読み進めていくと専門家でも読み応えのある内容が随所にちりばめられております。
初心者の方は、先頭から順にColab × Python で実践しながら読み進めていくと、自然に高度なバイナリ解析が身に付く構成になっています。経験者の方は、興味のある章から読み始めて、分からないところがあれば、前の章に戻って確認するというスタイルでも良いでしょう。本書は後ろの章に進むにつれて高度なバイナリ解析のテクニックが自然に身に付くように構成されています。
本書は、バイナリデータの解析を行ったことがない初学者を対象に簡単なバイナリ操作から応用手法までを解説します。第1章の初めでは、Python 未経験者向けに、開発・実行環境(GoogleColaboratory)の使い方や、基本的なPython の使い方を簡単に紹介しています。ただし、1章の後半以降は基礎的なPython のプログラムを書くことができることが前提となっております。
2章ではバイナリファイルの基本操作についての解説、3章ではバイナリファイルの基本構造を解説しつつ、画像ファイルを例に具体的な解析例を紹介していきます。
4章では、様々な種類のファイルや、異なる圧縮ソフトで圧縮されたデータをひとまとめ(コンテナ)に保持できるファイル形式であるコンテナファイルを実践的に解析していきます。
5章は、Python ベースのツールであるBinary Refineryを用いた応用編となっております。
6章から8章までは実行可能形式のファイルについて解説します。Python を用いて逆アセンブリを具体的に解析する手法やLinux で使用される実行形式のELF フォーマット、機械学習を用いた解析等について解説し、また、アセンブリコードの読み方についても説明していきます。
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