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五大陸の交差点と言われる中米大西洋側のカリブ海は夥しい数の島を擁し、キューバやジャマイカをはじめとする小さな国々はそれぞれ固有の苦難の歴史を経ており、その特異性や文化の多様性において世界の中でも際立つ。ヨーロッパ諸国の植民地政策の犠牲となった地域であり、その負の遺産は多くの島国が独立を果たした現在でもなお残存しているが、そんな逆境の中から二十世紀後半以降異色の文学が花開くようになる。英領セントルシア出身のノーベル賞詩人デレック・ウォルコットの作品「オメロス」「オデッセイ」などを中心に、カリブの歴史と社会を強く反映し、国家的アイデンティティを模索し、アフリカの悲劇の記憶をしっかりと織り込むカリビアン文学の一端を著者の鮮烈な経験を交えつつ紹介、考察する。
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