新字体・現代仮名遣い版 世紀の遺書

新字体・現代仮名遣い版 世紀の遺書

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出版社
ハート出版
著者名
巣鴨遺書編纂会 , ジェイソン・モーガン
価格
2,750円(本体2,500円+税)
発行年月
2024年10月
判型
A5
ISBN
9784802401852

大東亜戦争 終戦80周年記念出版
平和を願う世界中の人に知ってほしい。
戦争裁判で斃れた人々の遺言集

心に直撃する本。涙が出ました。『世紀の遺書』は、戦後日本に蔓延する偽りの歴史を覆す力を持つ一冊です。
ジェイソン・モーガン

“戦犯”裁判により処刑、獄中死された方々の遺書遺稿集。1953年刊『世紀の遺書』から85篇を新字体、現代仮名遣いにして復刊

彼らの遺稿は、自己の死よりも肉親を思い、国家世界を憂えて、平和再建への切々たる祈りを遺していた――。
便箋や旧軍用罫紙に書かれたものの外、包装紙、トイレットペーパー、莨の巻紙、書物の余白、又余白を截って貼り継いだもの等があり、紙以外にも、敷布の断片、シャツ、ハンカチーフ、板等も含んでいる。その大部分は鉛筆書きであるが、ペン書、墨書、血書等もあって、中には汚にしみ、ボロボロになったものもある。
これらを見るとき故人が如何に苦心し、心血を注いで意志を伝えんとしたかが明かにうかがわれる。

すべての人が言葉をつくしてその父母妻子に切々たる情を伝え、身の潔白を叫ぶのも寧ろ遺族の将来の為に汚名を除かんとする努力なのであります。
更に愛は郷土へ祖国へと拡がり、遂には人類愛に迄高められております。
人道の敵と罵られ祖国からも見離された絶望の底に於て、尚損われることのなかった純粋なこの愛国心は改めて深く見直されるべきであり、この基盤なくしては人類愛もまた成立し得ないものと思うのであります。
教誨師 田嶋隆純

妻よ、私の言葉いやこの日記は皆君への愛情の遺言だと思って読んでくれ給え。――吉沢国夫

国家再建の礎たらんとして散りゆく我々の気持はその人柱の気持と変りない。――村上博

俺の死体は返さぬだろうから葬式などはせんでよろしい。唯親子で心の供養をして呉れればそれでよい。それよりも父の死を嘆かずに其の日から朗かに笑って暮す様に心掛けて呉れ。――木村兵太郎

愈々お別れだね。僕は君に最後に聴いて貰いたい事があるのだ。実は君が好きだった。併し今宵限り凡てを忘れるのだ。そうする事がお互いの幸福だ。最初にして恐らく最後の接吻、そして君の熱き言の葉、これで充分なのだ。それよりか君の歌を唄ってくれ。あの浜辺で聴いた「セレナーデ」を。――福原昌造

暴力に報ゆるに、暴力を以てする程、馬鹿なことはない。一年先も見えない、近視眼者のすることだ。基督の契約は、原子爆弾に依り破られた。――中山洋臣

米国が公正な国だというのは真赤な〓だ。然し弁護人六人は実に見事で驚嘆すべき活動をしてくれた。――本間雅晴

日本では憲法で不戦や無武装を定め平和来を夢みているでしょうが昨今の模様では当になりますまい。マッカーサー将軍の対日政策も百八十度転換、日本を有力な米陣営の一員とせざるを得ないでしょう(西部独逸と同様)。――左近允尚正

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