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手塚治虫の原作マンガ×出崎統のOVA絵コンテ---
二人のOSAMUが競演する、『ブラック・ジャック』新機軸の資料集!
日本の戦後カルチャーを開拓&牽引した「マンガの神様」手塚治虫が生み出した、さまざまなキャラクターの代表的存在であるブラック・ジャック。莫大な治療費を請求する天才無免許医師という「エゴイスト」でありながら、何よりも人の命と生きる意志に敬意を抱く「ヒューマニスト」でもあるという矛盾を抱えたキャラクターは、複雑で深みに満ちたヒーローであり、日本マンガを代表するアイコンのひとりとして愛されています。
1989年の手塚治虫逝去の後も、正義と悪とが混淆する「ブラック・ジャック」というキャラクターは生き残りつづけます。つい最近、テレビドラマとしても評判を集めましたが、映像作品としては、1993年からOVAとしてリリースが始まったアニメ・シリーズの『ブラック・ジャック』が強烈な印象を刻み込んでいました。
監督は出崎統。倒産前の虫プロダクションで『あしたのジョー』で監督デビューし、虫プロを離れてからも『エースをねらえ!』『ガンバの大冒険』『宝島』『SPACE ADVENTURE コブラ』など、さまざまな名作を生み出してきたアニメ界の巨匠演出家のひとりです。
手塚治虫のもとでアニメーターとして出発しながら、紆余曲折あって、はじめて手塚作品原作を手掛けることになったのが、1993年から2011年まで制作されたこのOVA『ブラック・ジャック』なのです。
BJ連載開始50周年記念の一環として刊行される本書は、『ブラック・ジャック』のマンガ(原作)サイドとアニメーションサイドを合体させた形での書籍となります。
虫プロ入社前には貸本劇画誌でマンガ家としてデビューしていた出崎統が描いた『ブラック・ジャック』の絵コンテ。全10話から、BJ最大のライバルであるドクター・キリコが登場する「カルテIV 拒食、ふたりの黒い医者」に加え、さまざまな設定画や資料をアニメサイドとして収録。原作マンガからは、やはりドクター・キリコが初登場する「恐怖菌(原題:死に神の化身)」を、鉛筆線などを活かした生原稿バージョンでの印刷で収録。そして、アニメと同題の「ふたりの黒い医者」全編や、ドクター・キリコ登場回のすべての扉(コミックスでは割愛)も同時収録しています。
題して『ふたりのブラック・ジャック』、手塚と出崎-- 因縁深い二人のOSAMUによるブラック・ジャック(そしてドクター・キリコ)の競演です。
虫プロからの手塚と出崎を知る、丸山正雄プロデューサー、杉井ギサブロー監督など、関係者のインタビューも収録予定。
手塚ファン、出崎ファン、BJファン。そして、日本のマンガ&アニメのカルチャーに興味ある人々には必携の一冊です。
※書影は仮のものです。
(c)2024 手塚プロダクション
(c)2024 手塚プロダクション/秋田書店/コロムビアミュージックエンタテインメント
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