近時,2020年から世界的なパンデミックとなった新型コロナの流行においては,流行過程の理解,予測や制御手段の評価において,微分方程式による数理モデルが不可欠であることが広く認識されるようになった。いまや微分方程式による数理モデルは,「根拠に基づく政策」を推進・理解するための基本的リテラシーとして求められている。本書は,生物学や社会科学への応用を意識して,現象の数理モデルを作成するツールとしての常微分方程式の基礎知識を学ぶことのできる教科書・参考書である。
解説にあたっては,単なる計算手法について述べるだけでなく,具体的な例などをとおして,考えている数理モデルの見方・考え方についてまで言及しており,読者は興味をもって読み進めることができよう。生命と社会の数理モデルを考えていくために利活用できる絶好の入門書である。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。