秋田

秋田

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出版社
亜紀書房
著者名
伊藤俊治 , 石川直樹(写真家)
価格
3,960円(本体3,600円+税)
発行年月
2024年11月
判型
A5
ISBN
9784750518565

【推薦】中沢新一さん

「列島の北の果て、日本の奥の奥へとつながっている秋田は、一つの独自の宇宙をつくりなしてきた。そこを原郷とする写真論の思想家は、愛情をこめて、土地の細かな襞々を克明にたどり、忘れられかけた歴史の記憶を呼び覚ましながら、広大にして深々とした、魂の秋田ジオラマを描き出した。」



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古来、蝦夷と大和朝廷の境界に位置した秋田は、松尾芭蕉が『奥の細道』で辿り着いた北の到達点にして、日本海特有の哀愁を漂わせる、歌枕の聖地であった。



北限の秋田。先は魑魅魍魎が跋扈する未開の地……

しかし、「文明」の行き止まりとされたその地こそ、日本海以北の海を挟んで、大陸や島々の人々が行き交う北方民族たちの文化ネットワークへの玄関口であった。



異国から来訪する「マレビト」が起動する文化変容。

厳寒の雪国で洗練されていく精神と美意識。

従来の枠を超えて美術/写真史を論じてきた美術史家が、故郷・秋田を歩きながら、その風土の深層へと分け入り、日本文化の底流にある異形の風景を鮮やかに現前させる。

日本のもうひとつのルーツを解き明かす「裏日本史」。

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