2019年に中教審「働き方改革」答申が出されて以降、学校の働き方改革が進められてきましたが、教員の働き方の改善や学校の労働環境整備はまだまだ進んでいないのが現状です。そのようななか、2024年8月に学校の働き方改革の総合的方策を提言した中教審答申「『令和の日本型学校教育』を担う質の高い教師の確保のための環境整備に関する総合的な方策について」がとりまとめられました。
答申がめざす学びの専門職としての教員の「働きやすさ」と「働きがい」の両立は、どうすれば実現できるのか。2019年に中教審特別部会の部会長として働き方改革答申をまとめた小川正人東京大学名誉教授をはじめとする7人の識者が、これまでの「働き方改革」の成果と課題をデータをもとに多角的に検証し、その実現に向けた道筋を探っていきます。
【目次】
Ⅰ部:総論
学校の働き方改革―これまでとこれから
Ⅱ部:実態調査の分析と課題の整理
1章 「学校の業務改善・働き方改革」で教員の勤務はどう変わったか?
2章 学校の働き方改革によって教員の勤務環境はどう変わったか?
3章 学校・教員の業務類型と志向性
Ⅲ部:各論
1章 「学校における働き方改革」これまでの取り組みの総括と新しい法制での取り組みポイント
2章 国立大学の附属学校での取り組み
3章 労働基準法下の私立学校の働き方改革
4章 教員のメンタルヘルス対策と学校の安全衛生管理体制の構築
5章 労働裁判と学校・教員の働き方の法理
本音の「働き方改革」座談会
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