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世俗主義をとるトルコは、なぜ建国期に廃したイスラーム教育を再開し、必修化させるに至ったのか。その政教関係の変遷を検討する。
本書はトルコ共和国でイスラーム教育科目が小学校で再開され、中学校、高校へと拡大、1982年に必修化されるまでの過程を検討する。そこには「政教分離」や「世俗主義」と訳される「ライクリキ」の解釈の変化とナショナリズム理解の変容が生じていたことを明らかにし、政教関係の変化を跡づける。
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