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特集は「福岡・博多の昭和」。昭和の終焉からすでに三十年。私たちは何を失ったのか。一学徒の戦争体験、米国戦略爆撃調査団・福岡県京都郡調査、香椎宮と昭和の勅祭、書評:本土決戦へと向かう九州、『頭山満・未完の昭和史』裏話、他。
60年の歴史を持つ福岡地方史研究会の会報誌。
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「昭和」前期は、何よりも戦争の時代であった。昭和十八年十月、東条内閣はそれまで猶予されていた学生の兵役を見直し、学徒出陣に踏み切る。その実態を秀村選三(九州大学名誉教授)の日記に読み込んだ「学徒出陣、一学徒生の戦争体験」。官幣大社としての香椎宮に於ける勅祭と、GHQによる神道指令後も続けられた勅祭を検証し、御祭文の内容を読み解いた「香椎宮と勅祭」。また、占領下に米国戦略爆撃調査団が全国で行った日本空襲の実態を、京都郡に限定して分析し「米国戦略爆撃調査団・福岡県京都郡調査(行橋町・豊津村)」にまとめた。…福岡・博多の昭和が戦争を生きた人たちによって担われたことは、覚えておいていい。(「特集にあたって」より)
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