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本書は,著者が勤めていた大阪公立大学(旧大阪市立大学)の学生を対象にした地盤基礎工学(土圧,支持力,地盤改良,地盤調査,地形・地質と地盤情報)のテキストを改めて「地盤工学」として教科書としてまとめ直したものです。基礎構造物である土留め,擁壁,直接基礎,杭基礎の設計・施工方法,及び地盤改良方法,地盤調査方法,地形・地質と地盤情報の集め方を解説しています。授業内容の理解を深めるために各章に例題を掲載しています(巻末に解答を掲載)。また,各章の最後には講義内容の理解度を確認し,復習するための演習問題を付けています。地盤・土は基本的に自然が作ったもので,多種多様(様々の種類の土が様々の状態にある)で,不均質に存在するので非常に複雑です。そのための地盤・土の力学を学ぶのが既に刊行している「土質力学Ⅰ・Ⅱ」ですが,それを実際の地盤に適用することに重きをおいた学問が「地盤工学」です。本書は,地盤の工学的な扱い方を修得することを目標に丁寧に説明しています。
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