"一台のふるびたトラックが、ガタゴトはしってきます。やってきたのは、ハトのしあわせうり。「うそでしょ、しあわせなんてうってるの?」「もちろんです! おおきいびんに ちいさいびん、ファミリーパックもございます」
ウズラの奥さんも、ミソサザイのおねえさんも、自分のために、だれかのために、こぞってびんをおかいあげ。でも、みんなが手に入れたいしあわせって、いったなに?
そのとき、びんがひとつ落ちました。ネズミのおとうさんがひろいあげ、ふたをあけてみると…それはちょうど今、ほしいと思っていたものでした。
世界で数々の賞を受賞するダヴィデ・カリとマルコ・ソマが、とらえどころのない「しあわせ」をえがく。
<編集部コメント>
ハトがうっているしあわせって何? 瓶の中身が空っぽだとわかったら、お客さんはどうなるの? ハトは何者? 読むほどに疑問がわいてきます。「しあわせとは」答えがない題材を、自由な受け取り方で考えさせてくれるお話です。
■■(株)アチェロ、出版第一作目
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