特集:犯罪小説に震えろ!
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特集:犯罪小説に震えろ!
ク・ビョンモ『破果』に佐藤究『テスカトリポカ』、そしてルメートルにコスビーと、なぜか今、犯罪小説の時代がやってきた!? というわけで、本の雑誌11月号の特集は「犯罪小説に震えろ!」。吉野仁の犯罪小説偏愛宣言から、ギャング小説あれこれガイド、ワルな女たちの犯罪小説にノンフィクション作家が読み解く犯罪小説のリアル、そして「強奪」に「異常殺人者」「青春と犯罪」と、テーマ別に犯罪小説をおすすめする座談会まで、秋の夜長をどきどきでいっぱいにする特集なのだ!
新刊めったくたガイドは柿沼瑛子がホロヴィッツ・シリーズの新機軸『死はすぐそばに』が出た!と歓喜雀躍すれば、石川美南は顔のない人々に寄り添うアダニーヤ・シブリーが凄い!と絶賛。大森望が仏教史をなぞる冗談小説、円城塔『コード・ブッダ』に感動!すれば、酒井貞道は『檜垣澤家の炎上』は永嶋恵美の最高傑作だ!と激推し! 松井ゆかりが君嶋彼方の青春連作集『春のほとりで』が素晴らしい!と驚嘆すれば、東えりかは縁の下の力持ち、校正・校閲の現場ルポに感謝! そして今月の「北上次郎ならこれ推すね」は伝奇小説の妙に通じる大風呂敷小説から、鬼気迫る長編軍事冒険小説までぐりぐりの北上印4連打だ! さあ、あなたも覚悟を決めて読んでみよう!
今月の読み物作家ガイドは千早茜。「ふつう」をさらりと揺さぶる10作の物語を渡邊智志が紹介すれば、黒い昼食会は「新潮の米騒動!?」に言及。読者アンケートがお待たせの「この文学賞が好きだ!」で、魔力と魅力に満ちた個性的なエンタメ賞から、世界に一脚の詩人の椅子が正賞の詩の賞まで、本誌読者が偏愛する文学賞を挙げれば、北原尚彦は「装丁違い」に振り回され、岡崎武志は即売会の古本屋さんは大変だ!と慨嘆。そして古本者のフロントランナー(?)による魔窟改造記「断捨離血風録」が今月で大団円! いや、ほんとに大団円なのかどうか、はたして本の角で頭が!という本格ミステリ犯罪小説は成立したのか!? 山田風太郎「さようなら」はなぜ分類不能の犯罪小説なのか。さようならと言わずに本の雑誌11月号を読んでくれぃ!
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