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予言・宗教への眼差しから、植民地朝鮮の複雑な実相が浮上する!
近代朝鮮に隠然と影響を持ち続けた予言書『鄭鑑録』。その成立・受容史などの基礎的考察とともに、同書を教理的モチーフとして成立した民衆宗教の動向を、日本の諸勢力との交流・提携過程に注目しつつ客観的に整理。
「類似宗教」に位置づけられた植民地朝鮮の民衆宗教が抱えたジレンマと、様々なアクターの多様な思惑が絡み合い、「支配/被支配」という視点からは捉えられない「植民地近代」の位相を浮き彫りにする。
【目次】
序 章
第一部 植民地朝鮮の終末思想――近代の予言と『鄭鑑録』の誕生
第一章 一九〇〇~一九一〇年代の予言と朝鮮の民衆
第二章 規格化される予言――植民権力と『鄭鑑録』公刊本の誕生
第二部 植民地朝鮮における民衆宗教の展開
第三章 植民地朝鮮における「類似宗教」の課題――普天教の活動を中心に
第四章 植民地朝鮮の民衆宗教と日本仏教――新都内の真宗同朋教会と金剛大道を中心に
終 章
付 録 『新都内写真』
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