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黒スーツ、角刈り、強面。
元朝日新聞警視庁キャップが短大保育学科へ。
\元警察庁長官・米田壯氏推薦!/
63歳、セカンド・キャリアへの挑戦が、
幕を開ける。
事件記者として39年、地下鉄サリン事件、あまたの殺人事件、凶悪犯罪を取材してきた。子どもが巻き込まれ、命を落とす事件もあった。
あるとき、子どもが虐待で命を落とした事件を捜査してきた警察官が言った。「捜査で被害者の無念を晴らすことは出来るけれど、生育環境までは手が回らない」。
〈当方にとって子どもは、無条件で守り、慈しむ存在です〉
ピアノが弾けない、読み聞かせれば講談調、
童謡はムード歌謡に……。
新聞社を退職し、大量の取材ノートを読み返していると、メモのなかに住んでいる子どもたちからの声が聞こえた気がした。
〈おいおい、おっさんよ、あんたはその時々に取材してなにがしかの記事を書いたんだろうが、それがどうした。そもそもわたしたちのことをどこまで知っているのか〉
北九州、保育学科のある短大への入学を決めた。10代の同級生や、同年輩の教師陣と切磋琢磨し、実習先で子どもに大切なことを教えられる日々。“事件取材の鬼”といわれた元事件記者の挑戦の行方はいかに?
〈斯界に名を知られた“事件取材の鬼”の意外な転身。シャイな著者が、還暦を過ぎて若者とともに新しい世界に挑戦する姿には勇気づけられるーー米田 壯 氏(元警察庁長官)〉
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