ハリネズミ・モンテカルロ食人記・森の中の林

ハリネズミ・モンテカルロ食人記・森の中の林

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出版社
アストラハウス
著者名
鄭執 , 関根謙
価格
2,420円(本体2,200円+税)
発行年月
2024年10月
判型
四六判
ISBN
9784908184529

北京へ、ニースへ、降りしきる雪の中へ、そして日本の桜の下へ。

シャーマニズムの香り濃い故郷瀋陽の街から、青年は逃奔するーー



鄭執は作家・脚本家・映像作家として活躍する中国の若きクリエイター。80後(バーリンホウ)世代※の旗手。

初邦訳となる本書には、中国東北部の中核都市である故郷・瀋陽の街から、あるいは鬱々と・あるいは劇的に・あるいは飄々と逃奔する青年を主人公とする、三つの物語を収録。

(※80後世代:80年代後半生まれ。中国の一人っ子政策の申し子で、他の世代より恵まれた経済環境に育ち、国際的な視野も経験も十分とされる)



【各作品紹介】

「ハリネズミ」 

シャーマニズムの色濃い街で繰り広げられる不条理な茶番劇。周囲から変人扱いされてきた伯父と内向的な主人公が40歳の年の差を超えてかわす魂の交流。

「モンテカルロ食人記」 

厳しい受験戦争に疲弊した主人公。その鬱屈する愛憎の相剋から溢れ出すエネルギーが巻き起こす、吹雪の街の奇譚。

「森の中の林」 

「四人で五つの良い目を持つ」という祖父、父、息子、三世代の家族。それぞれの人生と愛、そして一つのミステリー。

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