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カリブ海に生きるガリフナの民の視点から世界史を読むと見えてくる、近代の「暴力」。
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「民主主義」「自由」などの概念によって、現代に大きな影響を与えた18世紀フランスの哲学者ジャン〓ジャック・ルソー(1712-78)。彼はその教育論『エミール』(1762)で、大航海時代のガリフナ人を「人食い人種」だと述べた。だが、なぜ「人食い」が教育として論じられたのか。同じ『エミール』で、ルソーは「子どもは人間でない」とも説いている。これらの議論はどう接続するのか?
ガリフナ文化研究の立場からルソーを批判的に読みかえることで「近代」の暴力性を明らかにし、従来の植民地研究、国民国家論、教育史など、ジャンルを横断して新たな知見をもたらすスリリングな成果。
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装釘=宗利淳一
定価=3200円+悪税
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