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一九七三年に創設された中世史研究会は、東海地域を拠点にし、関東・関西の諸学会と並び、日本中世史研究の発展に半世紀にわたって貢献してきた。本書は、創立五〇周年を記念して行われた二年間のシンポジウムの成果である。第Ⅰ部には、東国とされる地域と西国とされる地域のそれぞれの社会構造はどのように描けるかを論じる諸論考、第Ⅱ部には都鄙の関係性や相互認識のあり方を論じる諸論考を収め、併せてシンポジウム当日のコメント、討論記録も収録。政治権力論だけでなく、流通経済や文化意識にも目を向け、中世の列島社会の特質に迫る。
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