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アース製薬の会社設立100周年は、株式会社に改組した1925年をその起点としているが、事業そのものは、1892年(明治25年)に創業された大阪難波の小さな工場から始まっている。
日本の経済成長を象徴する東京五輪が行われた1964年、創業時から世界中の人々の生活の質向上を願い、一貫して主力製品に名付けてきた『アース』というブランドを社名に冠し、『アース製薬』に社名を変更。1970年に大塚製薬グループの資本参加を受け、「ごきぶりホイホイ」などの大ヒット製品を生み出したほか、液体式電気蚊取り器の「アースノーマット」などを製造販売してきた。現在では、入浴剤、芳香剤、園芸用品や、日本初の革新的技術でウィルスを不活化させる技術「MA-Tシステム」などへと取り扱いジャンルを広げ、世の中からの見られ方も「殺虫剤メーカー」から「感染症トータルケアカンパニー」へと変貌を遂げている。
本書は、どこにでもいる平凡な若者であった著者が、偶然のきっかけでアース製薬に入社し、右も左も分からない状態から、当時の大塚社長(現会長)率いるアース製薬の一営業マンとして、大阪支店で鍛えられ、成長し、30代で支店長を経験。さらにガーデニング戦略本部本部長として製品開発にも関わり、取締役になってわずか1年で代表取締役社長に任命されるという、サラリーマンとしては、特異なキャリアをたどりながら、著者の自分自身の成長が、そのまま会社の成長に重なっていく様を本人自らが語るものである。
社長自身が、社長自身を語ることで、会社の成長の歴史を無理なく、実直に描いていこうという最近ではすっかり少なくなった、ビジネスドキュメンタリーである。
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