青瓢

青瓢

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出版社
ふらんす堂
著者名
北川愛子
価格
3,080円(本体2,800円+税)
発行年月
2024年9月
判型
四六判
ISBN
9784781416748

◆第一句集



立春の我に一つの志



どの句も過剰な装飾を加えていないのが好ましい。

俳句とは肩の力を抜いて、自然体で詠めば良いと教えてくれるのである。



(序・中西石松)



◆自選十二句

春一番音立てて行く旅鞄

アカシアの芽吹きや円き水平線

心眼も心耳もこころ風光る

田を植ゑて我を産みしと母の声

六月やすつくと伸びし子の手足

河骨の咲き初めし時水ゑくぼ

手の平を離れぬ蛍父忌日

天瓜粉子を転がして抱き上ぐる

伝へ継ぐことも務めや終戦日

秋惜しむ鳥打帽の笑顔かな

青瓢三尺にある種の未来

白鳥のこゑ暮れ残る邑知潟

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