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情報技術の発達とともに、だれもが手軽に
「つながり」を得られる時代になった。
スマートフォンの画面を覗いてみれば、
一人ひとりがいまなにをしていて、
なにを考えているのかが、
いままで以上に見えるようになった。
遠く離れていても、
時間をともにしていなくても、
言葉を伝えることもできるようになった。
だが、いつでもどこでも
他者との「つながり」を
感じられるはずの時代に、
私たちは他者とつながれなくなった。
つながりすぎるせいで、
相容れない部分ばかりが見え、
つながりながら訣別し切断する。
「もっとお互いをよく知るべきだ」──
だれかが訳知り顔で言う。
そうではない。
お互いの理解が足りないせいではなく、
お互いのことをよく理解したから、
私たちは分断されたのである。
「分断」された私たちの間に、
橋を架けることはできるのだろうか。
現代社会の歪みを象徴する出来事から紐解く
御田寺圭、最新論考。
(目次)
私たちは、つながりながら分断する
世界に生きている。
第1章 行き場なき者たち
◎ある受け子のメモ
◎助けたい姿をしていない弱者
◎絶望のろ過装置
◎揺るぎない民主主義のジレンマ
◎オルタナティブな暴力
◎いじめ問題にまつわる不都合な真実
第2章 世代間対立の時代
◎この世はでっかい老人ホーム
◎快適で、そして冷たい社会
◎奪い合いの時代がはじまる
◎ジェネレーション・ロスト
第3章 若者と倫理
◎かつてチャリで来た少年
◎恋愛を恐れる若者たち
◎かぶき者が消えていく
◎知性の行き詰まり
◎体験格差の時代
第4章 未来という名の侵入者
◎ある町の悲鳴
◎資本主義の終わりの姿が
◎昭和99年の東京
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