助六

助六

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出版社
ふらんす堂
著者名
遠藤勲
価格
2,860円(本体2,600円+税)
発行年月
2024年8月
判型
四六判
ISBN
9784781416953

◆第一句集



羽子板の助六がゆく花川戸



どこかおかしくてどこかまじめで、正直で、どこか泣けてくる、それが遠藤さんなのである。



序・津久井紀代



◆津久井紀代抄出十句

梅雨明けや何はともあれ鰻丼

夏来る糊のききたる割烹着

呟ける妻の背中や春浅し

秋めくやハミング聴こゆる厨かな

道草をすぐに覚えて新入生

棒一本のアイヌの墓標秋の暮

げに我は逃げ水を追ふ漢かな

羽子板の助六がゆく花川戸

新酒酌む「てにをは」談義限もなし

ほうたるや十七歳の特攻兵

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