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豊富な読書量、それに裏打ちされた確かな知性が平尾さんの歌の土台を形作っている。そういった教養、理知はとかく歌を無味乾燥にしがちだが、『空のたまゆら』には
窓の辺に咲く紫のテッセンに昨夜の雨の余滴がひかる
といった、周囲の事物を的確に描写して叙情味あふれる歌がおおく収められる。
そのほか家族を見つめる温かな視線、政治に鋭く切り込む歌も印象に残る。
なかでも圧巻は巻末の「君」に関する一連の歌。
陽だまりのベンチに並んで座ること約してきみを病室に送る
君の絵が表紙を飾る。・・・「帯」より
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