1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります
「感謝の力」で自己肯定感が高まり、コミュニケーションが円滑に!
独自開発の日記で児童・学生の「よき生」の実現を支える教育実践
国内外の調査によると、日本の子どものウェルビーイング(well-being:身体的・心理的・社会的に最良の状態)の実現度は、他国の子どもと比べて低いそうです。生活満足度や自信、友だちをつくるスキルなどが低いというのです。
本書は、子どものウェルビーイングの向上を目的とする研究から生まれました。ちょうどコロナ禍と重なり、学級活動そのものが難しくなる中で、研究も停滞しました。私たちの研究は、ウェルビーイングを向上させるプログラムをつくり、その教室での効果を検証するというものだったからです。
そんなとき、オーストラリアで「感謝の日記」に出合いました。誰か(何か)に感謝するという行為には、自己肯定感を高める、人間関係を円滑にするなど、多様な効果があることが科学的に実証されています。そこで、その心理状態を継続するために、誰(何)に対して何を感謝したのかを日記に綴る習慣が奨励されているのです。私たちはこの「感謝の日記」を応用して、ウェルビーイングの向上につながる実践を考えました。さらに、非認知的能力を育て、ウェルビーイング向上に資する教育として世界で注目されている「ソーシャル・エモーショナル・ラーニング(SEL:社会的感情教育)」をも取り入れ、感謝の対象と内容だけでなく、その日感じたことなども記入できるオリジナルの「WEダイアリー」を開発しました。
本書では、心理学的研究によって明らかになっている「ありがとう」の力について、それが求められている背景も含めて解説し、幼稚園児、小学生、大学生の実践風景も随時紹介していきます。感謝の習慣化を説く自己啓発書などはすでに存在しますが、教育現場での具体的な実践状況とその検証結果をエビデンスとしている点が本書の特徴です。
本書を通じて、「ありがとう」の多大な力を確かめ、教室などでの実践に活かしていただければと願います。(まつもと・ゆき)
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。