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戦時下、国は満蒙開拓という集団移民政策を進めました。現在の中国東北部に日本の傀儡(かいらい)国家「満州国」を建国。全国から27万人の開拓団員が渡り、中でも長野県は都道府県別で最多の3万3千人を送り出しました。経済恐慌で国内が疲弊する中、新天地の大陸に夢を見て多くの人々が旅立ち、満州に故郷の名を付けた「開拓村」をつくりましたが、敗戦直前にソ連軍が北方から侵攻したことを契機に大混乱に陥り、人々は逃避行の中、病気や集団自決などで8万人が犠牲となりました。生き延びても帰国がかなわず現地の人と家族を持った残留日本人の帰国や、その子ら(2世)の生活支援など、戦後80年を迎える現在まで問題を引きずっています。
本書は、信濃毎日新聞社が2024年1月から取り組んだ大型連載企画(計64回)の単行本化。記憶の継承が年々困難となる中、悲劇の歴史を忘れず、戦後90年、100年…と語り継いで行くために、帰国者が置かれた現状や次世代の思いや取り組み、当時の記憶を丹念に追うとともに、国策の名の下、県民を駆り立て全国最多の開拓民を送り出す結果となった当時の本紙の報道姿勢や、ジェンダーの視点での検証も試みました。
これからも「戦後」であり続けるために、どのように戦争の記憶を学び、語り継ぐいでいくか。「おかしいことはおかしい」と言える社会に向けて、いま満蒙開拓から学ぶべき教訓を考えます。
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