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ブッダが語った
仏教の全体像
約2500年前にインドに興ったマガダ国に、若き王様・アジャータサットゥ王が実在した。『沙門果経』は、この王様の「出家をすると何か果報(利益)がありますか?」という問いに対するお釈迦様の回答をまとめた経典である。お釈迦様は、修行過程で得られる果報を、戒・定・慧の段階を踏みながら詳細に解き明かしていく。ここには仏教の教えの要点がすべて網羅されているとともに、お釈迦様の卓越した教え方も理解することができる。
お釈迦様の教えを確かに伝える初期仏教経典が
スマナサーラ長老の解説でいきいきと蘇る。
【目次】
■第一部 王様の質問
■第二部 六師外道
1 「非業論」を説く哲学者 プーラナ・カッサパ
2 完全な「定め論」を説く マッカリ・ゴーサーラ
3 厳密な「唯物論」の哲学者 アジタ・ケーサカンバラ
4 絶対的な「七つの元素論」を説く唯物論者 パグダ・カッチャーヤナ
5 唯一の「道徳肯定論」と「苦行」を認める ニガンタ・ナータプッタ
6 認識の問題を追求する不可知論者 サンジャヤ・ベーラッティプッタ
■第三部 ブッダの話
第一の沙門の果報
第二の沙門の果報
さらにすぐれた沙門の果報
出家の倫理的な生き方①―小戒
出家の倫理的な生き方②―中戒
出家の倫理的な生き方③―大戒
心の戒律―感官の防護
ヴィパッサナー瞑想―念と正知
満足―満足の実践
五つの障害―障害の除去
第一禅定
第二禅定
第三禅定
第四禅定
禅定から智慧の瞑想へ―真理を発見する智
心は身体を創造する―意からなる智
さまざまな神通の智
天耳の智
他心を知る智
過去の生存を想起する智慧
天眼の智
煩悩滅の智
アジャータサットゥ王の帰依
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