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◆「第一次世界大戦のイリアス」ともいうべき傑作──
パリ高等師範学校修了時に第一次世界大戦が勃発、急遽召集された若きモーリス・ジュヌヴォワ。泥土と泥水にまみれ、至近で敵と対峙する塹壕戦を戦う日々。圧倒的な迫力と臨場感、一切の脚色潤色なしに、戦場と戦闘の実相、実態を精細克明に描いた、圧巻の一大戦争物語がついに邦訳!
◆第一次世界大戦に参戦し、腕と胸に銃弾を受けて左手の自由を失い、退役を余儀なくされたジュヌヴォワは、病床にあって、戦場、塹壕で日々つけていたメモをもとにみずからが体験した戦場と戦闘の実相、実態を、驚くべき記憶力と観察力をもとに描きはじめる。圧倒的な迫力と臨場感、一切の脚色潤色なしに精細克明に描かれた、第一次世界大戦を語る「証言の文学」の第一級の作品。
【目次】
『ヴェルダンの下で』(一九一六年)初版の序文(エルネスト・ラヴィス)
決定版への序文(モーリス・ジュヌヴォワ)
◆第一部 ヴェルダンの下で
Ⅰ 接触
Ⅱ ドイツ人ムーズ川を渡る
Ⅲ 退却
Ⅳ マルヌの日々
Ⅴ 皇太子軍の後方で
Ⅵ 森のなかで
Ⅶ 軍隊が塹壕の穴に潜る
Ⅷ 適応
◆第二部 戦争の夜
Ⅰ 塹壕から塹壕へ
Ⅱ 我らが村:モン・ス・レ・コート
Ⅲ レ・ゼパルジュの峡谷
Ⅳ カロンヌの十字路
Ⅴ 放棄された村
Ⅵ 交代
Ⅶ 発砲禁止
Ⅷ オブリー家
◆第三部 泥土
Ⅰ 機銃掃射された家々
Ⅱ 待避壕
Ⅲ 予備役
Ⅳ トーチカ
Ⅴ 「大展開」
Ⅵ 楽しくて役に立つ……
Ⅶ 人影
Ⅷ 五か月経って
Ⅸ 戦争
Ⅹ 泥土
◆第四部 レ・ゼパルジュ
Ⅰ 平和
Ⅱ 脅威
Ⅲ 死
Ⅳ 束縛
Ⅴ 墓穴
Ⅵ おぼれる者
Ⅶ ほかの者たち
Ⅷ 別れの時
モーリス・ジュヌヴォワ頌――あとがきにかえて
第一次世界大戦西部戦線略年表
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