「認知バイアス」という言葉が注目を集めています。認知バイアスは「思考のゆがみや偏り」のことで,誰にでも存在するものです。
たとえば,性格テストや占いなどの診断結果を見て「自分にあてはまっている」と思ったことはないでしょうか。行動にも認知バイアスは影響します。「限定品」とわかると,それまで欲しいと思っていなかった商品でも,つい買ってしまうことがあります。そのほかにも,人は,自分が知っていることは他の人も知っているはずだと思う傾向があります。このようなバイアスは,人間関係に影響をおよぼします。
このように,認知バイアスはさまざまな場面でみられますが,自分ではなかなか気づくことができません。しかし,どんな認知バイアスがあるかを知っておくことで,いざというとき,バイアスにうまく対処することができるでしょう。
本書は,認知バイアスを場面に応じて大きく六つに分類し,実験や調査などのエビデンスとともにわかりやすく解説しました。みなさんの日常にこの本を役立てていただければ幸いです。
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