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リベラルが分かれば、アメリカが見える!
現実的な社会変革を目指す思想として、20世紀後半から注目され続けてきたアメリカ発のリベラリズム。
社会全体の「平等」と個人の「自由」の両立を構想することで、
自由をめぐる現代的課題を考察したロールズの正義論から、リバタリアニズムにコミュニタリアニズム、ネオコン思想まで。
リベラリズムを中心とするアメリカ現代思想のあらましを、時代背景とともに明快に解説し、
日本をはじめ現代の思想状況にリベラリズムが与えた影響と、その行方を探る。
ロングセラー『集中講義!アメリカ現代思想』に補章「アメリカ的正義観の変化」を加えた決定版!
《目次》
序 アメリカ発、思想のグローバリゼーション
Ⅰ リベラルの危機とロールズ
第一講 「自由の敵」を許容できるか――戦後アメリカのジレンマ
第二講 自由と平等を両立せよ!――「正義論」の衝撃
【間奏曲】日本にとっての一九六〇年代
Ⅱ リベラリズムの現代的展開
第三講 リバタリアニズムとコミュニタリアニズム――リベラルをめぐる三つ巴
第四講 共同体かアイデンティティか――文化をめぐる左右の戦争
第五講 ポストモダンとの遭遇――リベラルは価値中立から脱却できるか
【間奏曲】日本のポストモダン思想
Ⅲ ポスト冷戦期のリベラリズム
第六講 政治的リベラリズムへの戦略転換――流動化する「自由」
第七講 〈帝国〉の自由――「歴史の終焉」と「九・一一」
第八講 リベラリズムから何を汲み取るべきか
Ⅳ リベラリズムはどこへ行くのか
第九講 アメリカ的正義観の変化――サンデル「白熱教室」から『実力も運のうち』へ
関連年表
アメリカ現代思想のあらまし
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