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イエスは大酒飲みだった!
聖書にはイエスが「罪びと」たちと楽しそうに飲み食いしていたことをうかがわせる記述がある。
ファリサイ派の人々や律法の専門家たちは[…]人の子が来て、飲み食いすると、「見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や罪人の仲間だ」と言う。
(『ルカによる福音書』第7章30~34節)
イエスは「罪びと」として虐げられる社会的弱者のところに行き、病気の治療を行った。空疎な愛を語る律法学者や、仲間にだけ隣人愛を発揮する人々に対して「隣人とは誰のことなのか?」と突きつけ、愛を必要としている人たちのところへ自ら赴いて、その人たちの声に耳を傾け、ともに飲み食いした。こういった行為そのものこそ大事なのだと、身を持って示したのである。
イエスの物語として読んでみる。
『聖書』を「聖なる書」として読まなくても、『聖書』に書かれた言葉を「ありがたいお言葉」として受け取らなくても、そしてイエスという男を「聖人」「メシア」と見なさなくても、『聖書』は読むことができる。
私は一人の人間として、イエスに非常に共感する。この痛快な男のことを、あなたもきっと好きになる。
根無一信
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