積層した紙束を彫り刻む斬新な作品で、VOCA展2020グランプリ「VOCA賞」を受賞するなど国内外から注目を集めるアーティストデュオNerhol(田中義久×飯田竜太)。人物の連続写真を重ねて彫る初期のポートレートから、帰化植物や珪化木、和紙を素材とした近作まで、グラフィックデザイナーと彫刻家の日々の対話によって紡がれてきた表現の軌跡をたどる、初の本格的作品集。
◆エッセイ=伊藤俊治/光田ゆり/石津智大/星野 太
【伊藤俊治「溶ける写真彫刻」より】
重要なのは彼らの作品が私たちのいる非物質的な環境と地層の変質を解き明かす方向を常に抱えているということだ。彼らが目指すのは、デジタル時代における操作可能なレベルの創造ではなく、操作不可能なものを抉り出す彫刻性の探究なのではないだろうか。そこにNerholの独自性がある。
【目次】
[エッセイ]
溶ける写真彫刻 伊藤俊治
写真からモノへ Nerholの実験 光田ゆり
[作品集]
(解説:森 啓輔・庄子真汀・大浦 周)
Portraits
multiple 〓 roadside tree
Coexistence
珪化木 | Petrified Wood
Affect
Eadweard Muybridge
circle
Artist in Residence
Interview
帰化植物 | Naturalized Plants
和紙 | Washi
[エッセイ]
ミラーニューロンが踊る時空の積層:Nerhol作品が誘うアートの純粋知覚 石津智大
被写体とカッティングーNerholの作品(2012-2024) 星野 太
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参考文献
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