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女性と見紛う美貌の青年ライリは、前王の寵愛を一身に受けた寵童であった。だが放蕩により国を傾けた前王は、重臣の息子ファリドに討たれ、ライリは墓守として追放される。数年後、貧しいが心穏やかな生活を送っていたライリは、新王ファリドと思いがけず再会し、書見塔の仕事を与えられることとなる。一方、厳格な性格がたたり臣下からも恐れられるファリドは、玉座の孤独を倦んでいたが、ライリの率直でありながら思慮深い知性と人柄に、次第に居心地の良さを覚え惹かれるようになる。しかし、ライリが前王を愛していると誤解し、思いを告げること
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