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「海辺で貝殻を拾うように、宮澤賢治の言葉を集めてみたいと思いました」(澤口たまみ)。
宮澤賢治が「心象スケッチ」と呼んだ数多くの詩には、独特のリズムと表現を通じて賢治の深い思いが込められている。
鋭い着眼点で賢治作品をよみとく澤口たまみ氏が、「十の旅」に見立てて計51作品を解説。家族や教え子への慈しみ、壮大かつ理知的な自然の描写、そして秘められた愛。詩集『春と修羅』が刊行された1924(大正13)年から100年の節目に、詩人・宮澤賢治に迫る意欲作。
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