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人口減少が続く日本において、言語や文化が異なる人々との共生は「日常」になる。彼らを迎え入れる側にどういう知識や姿勢が求められるのかを、日本語教育の視点から考えていく。日本語教員を目指す人、目指さない人の両方に届けたい。
■「まえがき」より
本書は、2 種類の読者を想定しています。
まず、日本語教師になるつもりはないけれど、まわりに外国出身の友人や同僚や隣人、あるいは家族がいて、その人たちの日本語の習得について少し知りたいと思う方々です。また、多文化社会の在り方に関心があったり、日本社会にいる外国籍住民や海外ルーツの子どもたちの現状について考えてみようと思う方々です。本書では、身近な題材を具体例としてあげながら、わかりやすく多文化社会の多様性のありようについて紹介し考えたいと思います。国際交流や地域の国際化に関心のある皆さん、介護の現場などの職場で外国出身の人たちと関わりのある皆さん、海外ルーツの子どもを受け入れている学校や地域の皆さん、今後は教育現場で先生となって活躍したいと思う若い皆さん、国際社会で活躍したいと思う皆さんなど、多くの人たちに手に取っていただきたいです。
想定している第二の読者は、日本語教育に関心がある、将来は日本語教師になるかもしれないと思う皆さん、あるいは、すでに教育機関や地域の教室などで日本語を教えている皆さんです。新しい時代の日本語教師になろうとする、あるいは、すでに教えておられる皆さんにとっても、ごく基本的なことがらの検討から、新しい視点や再考したいと思う点が見いだされるはずです。
本書は、大学学部の教養科目「日本語教育」「国際地域学」「言語と社会活動」など、日本語教員を目指さない学生たちが多いクラスの講義ノートと受講した学生たちとのやりとりがもとになっています。それぞれの章の終わりに「読書案内」と「課題」もついています。それらも参考に、できれば周りの仲間との「対話」を重ねながら、皆さんの学びを深めてくださったらと願います。
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