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生誕120年
今こそ、椋鳩十ルネサンスを!
『大造じいさんとガン』『孤島の野犬』『マヤの一生』……
数々の動物物語で知られる椋鳩十。戦争の時代を駆け抜けた作家人生と苦渋の日々から紡ぎ出された、愛とやさしさに満ちた物語世界を紐解く。
「椋の動物物語は、戦時下の時局との緊張のなかで、研ぎ澄まされ、磨かれた」(本文より)
動物を通して生命(いのち)の尊さを伝えた児童文学作家、椋鳩十。今も広く愛されるその作品は、戦争という時代の悲劇から生まれた。長野県のアルプス山麓に生まれ育ち、鹿児島県で教鞭をとりつつ、霧島、屋久島など、野性の輝きに満ちた大自然の中で動物の生態観察を続けた椋。豊かな物語を育んだのは、人と動物の交流、生命への惜しみない愛だった。
【登場する作品】
「大造じいさんとガン」/「山の太郎グマ」/「金色の足あと」
「嵐を越えて」/「三郎と白いガチョウ」/「片耳の大シカ」
「孤島の野犬」(3部作)/「王者の座」/「消えた野犬」
「丘の野犬」/「マヤの一生」/「熊野犬」/「山窩調」
「鷲の唄」/「太郎のかた」/「山男と子供」/「ヤクザル大王」
「海上アルプス」/「港町の老夫婦」/「人間はすばらしい」
「ヒューマニズムの火」/「命の木」/「縄文杉」
椋鳩十(むく・はとじゅう)
1905年、長野県喬木村に生まれる。大学卒業後、鹿児島県に移住。28歳の時に『山窩調』で作家デビュー。後に児童向けの動物物語に転じ、戦争が激化する中、動物を通し命の尊さを訴える。戦後も一貫して動物物語を書き続け、戦争の記憶をもとに数々の名作を著す。1987年、鹿児島で死去。代表作に「大造じいさんとガン」「孤島の野犬」「片耳の大鹿」「マヤの一生」など。国際アンデルセン賞国内賞、第1回赤い鳥文学賞、芸術選奨文部大臣賞その他を受賞。
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