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■函館の夏の風にのせて贈る、大正純愛物語第2弾■
生まれつき顔に痣を持ち、冷遇されて育った旧華族の令嬢・清子と、類まれな商才と美貌を持ちながら目が不自由で、好奇の視線に耐えられず人嫌いになってしまった朔弥。
政略結婚で出会った二人だったが、その育ちから真心で人を見る清子と、その目ゆえに人を見た目で判断しない朔弥は次第に惹かれ合い、互いにかけがえのない存在となっていた。
清子を取り戻そうとする伊知地家の魔の手をやりすごし、無事に結納を済ませた二人。しかし清子の痣を知った朔弥の母がどうしても結婚を許さないと言い出し、あの手この手で結婚式を妨害しようと企む。次から次へと言いつけられる無理難題にも真摯に立ち向かう清子。その姿を見て、朔弥も影響され……。
巻末には二人の過去と今を繋ぐ番外編「夏の思ひ出」を収録。大人気コミカライズ原作、待望の書籍化第2弾!
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登場人物
伊知地清子(いちじ・きよこ)……名家の娘だが、痣のせいで蔑まれてきた。人の真心を見る聡明さがあり、時に朔弥も驚かせる。
岩倉朔弥(いわくら・さくや)……長身で圧倒的な商才をもつ美貌の青年。だが目が不自由で少々ひねくれ者。清子に惹かれ……。
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