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広島在住の芥川賞作家・小山田浩子の初めての食エッセイ集。
自宅で小説を書いている小山田さんが外でお昼を食べるという小さい冒険、非日常について書いたエッセイです。
“誰だってお昼を食べるし、その場所は自由に決めていい”
見たこと感じたことを書いていくうちにどんどん虚実が混ざって、 エッセイでありながら私小説でもあり、でも、確かに体感したこと。
“誰もがハッピーなアワーを過ごす権利がある、 それを忘れないようにする。 ちょっと酔っている、でもまだ普通に歩ける。”
“暗くなったり考えこんだり泣けたり、調子に乗って失敗したりもする 日々ですが、お昼ご飯がある程度おいしく楽しく食べられたらありがたい、 大丈夫だ、と感じます。どこで生まれても、暮らしていても、誰もが食べたい ようにお昼ご飯を食べられる世界であるよう、強く願っています。”
装画は塩川いづみ。
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