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宮本常一を支えた「巨人」の全貌に迫り、「オルタナティブ」のさらなる深みへ――
2024年6月「100分 de 名著」出演・畑中章宏氏最新作!
“日本資本主義の父”として名を馳せ、2024年7月3日より新一万円札の新しい顔となる
渋沢栄一の孫で事業の継承者、あるいは民俗学者・宮本常一の調査・研究上のパトロン――渋沢敬三(1896〓1963)のイメージはこんなふうにだれかを通して思い描かれることが多い。日本民俗学に果たした役割の大きさにも関わらず、柳田国男や宮本常一の影に隠れて、その業績や仕事の意義にこれまで光を当てられてこなかった。
本書は、民俗学の学問的根拠は「オルタナティブ」にあると考える著者が、渋沢の思想と方法が持つ非主流性(傍流)に着目して描き出す、ユニークな評伝であり、昭和史である。
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