今あらためて脚光を浴びる北欧の教育思想家、N. F. S. グルントヴィ
19世紀、対独戦での敗北によりデンマークは独立国家としての危機を迎えていた。グルントヴィは国民の大多数を占める農民を、「デンマーク人」としての意識や政治参加する市民として覚醒させるための民衆教育を構想する――母語の獲得、神話や歴史の学習、詩や歌といった民衆文化の尊重、立場を越えた対話、政治的主体化の教育などを通じて現代まで続く豊かな民主主義の土壌を作り上げたグルントヴィの足跡と、その現代的意味を概説。
参加型・対話型民主主義が深く根差すデンマーク
その精神的支柱、グルントヴィとは何者か?
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