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日本社会教育学会創立70 周年を記念して、社会教育の理念・制度・実践の体系と方法を示し、今後の展望を示す1冊
今日の社会教育実践は行政が所管する施設が中心となって取り組まれることに加えて、行政と市民、行政と民間団体が協働して取り組まれることも多くなり、第三セクターやNPO、企業、住民組織が社会教育の担い手 として大きな存在になってきている。また、成人の学習の特質と支援についての理論の提起も盛んになってきている。このような中で、従来の社会教育主事に加えて社会教育士の養成がすすみ、社会教育を学んだ人がさまざまな分野で活躍するようになってきている。本書はこのような新しい社 会教育の実践者が、コンパクトでありながらも、社会教育の体系と現代的な課題を学ぶことができるものとして刊行されるものである。
社会教育は地域に根ざした学びの中で、課題の発見と解決をめざすことに力を注ぎ、したがって住民の生活や社会の動向に敏感に対応してきた。今日、格差社会、ジェンダー、多民族共生、子どもと若者の育ち、高齢社会、原発事故、気候変動、大規模災害、パンデミック、地方自治、平和などについて、多くの人が課題を感じている。このことを意識しながら、本書では、地域づくり、学校の再考・再生、豊かな文化・表現、男女平等・ ジェンダー公正、インクルーシブ社会、SDGs といった現代的課題への社 会教育からのアプローチを試みている。
一方、本書はこれまでの社会教育研究の成果をふまえたものでもあり、 実践の展開、歴史的経緯、国際的潮流をふまえて、今に生きる概念定義に 挑戦している。また、参考文献や項目相互のつながりを示して、読者の社会教育への関心が広がっていくことをめざしている。
(本書「刊行のことば」より)
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