卒業式前日。
レナは深夜になっても眠れずにいた。
高校最後の一年はとても楽しかった。
ライバルがいて、大切な出会いもあった。
でも、ハリウッド女優を目指しアメリカに行くことを決めた。
夢を叶えに行くことに迷いはないけれど、不安はあった。
そんなレナの背中を押すため、彼女の母・ライカは昔話を始めた。
ライカとユクエの恋は波乱万丈で、たくさんの困難に直面し、二人とも一度はどうしようもない理由で夢を諦めた、と。
でも――。
「いつだって、何個だって夢を抱けるから、安心して全力で叶えようとしなさい!」
「うん、行ってきます!」
これは大好きを諦めなかった二人の物語。
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